という訳でミツバチを飼い始めたんだけど・・・
あるとき庭で変な虫がミツバチを捕食しているのを見つけたんだ。
パッと見で細長いアブだったんで、アブ・ミツバチで検索したらすぐ出てきた。
シオヤアブといってどうやら養蜂業界では有名なヤツらしい。
とにかく飛んで来ては他の虫を捕食するハンターなんだそうだ。
そういえばこの虫、昔っから庭を飛んでおりました。
コガネムシを捕食することもあるみたいなんでそれはそれで有難い話だ。
なので昨年までの私にとっては有益な虫だったかもしれないが今年は事情が違う。
見てる前でミツバチがやられちゃうのは気分が悪いってもんだ。
なので子供の虫取り網で追いかけ回して捕獲する。
そして捕まえたアブは鶏に食べさせる。
虫は違うがコンポスト(生ゴミを土にかえす緑の釣り鐘みたいなやつ)の中には夏になるとウジがわく。
昭和で言うところの便所バチの幼虫だ。
大量にわいて蠢く姿はとにかく気持ち悪い。
慣れない頃には見つけるたびに鳥肌モンだった。
しかしだ。
このウジってやつは大食漢でコンポストに放り込んだ廃棄物を食べまくる。
本来、コンポストってやつは廃棄物を土中の菌とか微生物にゆっくり分解させるものなんだけどウジに片っ端から食わして糞にしてもらう方が圧倒的に処理が早い。
それに気付いた時からウジは悪者じゃなくなった。
しかもこのウジ虫ってペット業界では生餌になるのでわざわざ養殖して世界中で販売されている。
当然うちの鶏にとっても大好物だ。
こうなると悪者じゃないどころか比類なき善いモンになってしまう。
庭で見つけた虫を生きたまま鶏に食べさせるのは初めのうちは心が痛んだが最近は随分と慣れてきた。
でも・・・
さすがにセミや蝶、カナブンみたいに私にとって悪者という認識のない虫は食べさせる気にはならない。
これらの虫は今のところ善くも悪くもなく言ってみればニュートラルだからだ。
今私が悪モンに分類しているのはムカデ、カメムシ、コガネムシ、一部の芋虫、蚊、ブヨ、アブラムシ、アリ、スズメバチだ。
蚊とかブヨとかアリとかアブラムシは小さいからどうしようもないしスズメバチは怖いのでスプレーでやっつけることにしているんだけど、他の悪モンはたいてい鶏に食べてもらえる。
だからムカデなんか昔は遭遇したくない虫の代表だったんだけど近頃は気が付くと「ムカデいないかなー」と探している。
この善いモン、悪モンの線引きは完全に私の都合で感覚的なものだ。
自分にとって有益かどうか、害となるかどうか、そして気分で評価している。
だからアリなんて自然界ではいかにも役に立ってそうだけど少なくとも私の前では厄介なヤツでしかないので悪モン。
テントウムシは善いモン。今までは半信半疑だったんだけど、こないだアブラムシをやっつけてるっぽいところを確認できたからだ。
害となる悪モンに指定された生き物でも鶏が喜んで食べる場合には、悪モンは悪モンに違いないが有益な処理が可能なので遭遇しても大丈夫なヤツということで準悪モンだ。
うちは山の中なので毛虫も多いんだけど毛虫は鶏も嫌みたいで食べてくれない。
毒をもってそうな毛虫も多いから非常に残念だ。
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