2023年7月19日水曜日

ミツバチを飼い始めました。

 日本ミツバチ。

だいぶ以前から各地でそういうのをやってる人がいるってのは知ってたんだけどさ。

なんか難しいノウハウがあるのかなあ~とか。

そもそも自分の住んでる場所でそういうのできるのかなあ~とか。

わかんないことが多すぎて。

なんとなく自分には縁がない事なのかなと。


でも昨年の春に状況が変わったんだ。

あるとき最寄りのセブイレの横で青空市みたいなのやってるのに気付いたんだ。

気になってセブイレに車を置いたままフラッと覗いてみたら野菜や卵の無人販売所みたいなことをやっていて小屋の中には鶏もいたんだ。

へーって見てたら奥からおじさんがやってきて話しかけてくれたんだ。

そのおじさんが家の敷地の一角を利用してやっているとのこと。

ちなみに野菜は別の人が作って出荷してて、おじさんが出してるのは卵と養蜂箱だったんだ。

うちも鶏を飼ってたから話が合って養蜂のこともいろいろ聞くことができた。

奥にミツバチがいるとの事でおじさんが飼ってるミツバチが箱に出入りしてるところを見せてもらったよ。

てっきり日本ミツバチって山の中に住んでるものだと思ってたからさ、自分の住んでるところでもできるって知ってちょっと面白いなと思ったんだ。

いや、うちも人から見れば山奥かもしれないんだけど・・・

実際のところ、山奥だろうが平野部だろうが、田舎だろうが街中だろうが、日本ミツバチってのは住んでるところには住んでるものらしい。


それでとりあえず最低限これだけあったら始められるよっていう蜂箱セットを買ったんだ。

重箱式ってやつで西洋ミツバチでよく使うやつとは違う。

構造はビックリするほどシンプルなので正直なところホムセンで材料買ってきてネットで調べたらすぐに自分でも作れるものだよ。

でもお値段的に材料代と加工代を考えたら決して高い価格とは思わなかったし近所の養蜂経験者から買えるってのが何より嬉しい。

授業料込みだと思ってポンっと買ったよ。奥さんも横で面白がって乗り気だったしね。

その日のうちにおじさんが軽トラに養蜂箱をのっけて家まで来てくれたよ。

置き場所を決めてセッティングを手伝ってもらって準備完了。


ちなみに日本ミツバチってのは西洋ミツバチと違って日本の在来種だ。

だから本来なら彼ら(彼女か?)は人間を必要としない。

そして当たり前なんだけどミツバチは犬猫と違って放し飼いだ。

つまりその場所が気に入らなかったらそのままどこかに逃げて行ってしまうんだ。

逆に、この場所良いなって思ってもらえたら何処からか飛んできて置いといた箱に入って暮らし始めてくれるんだ。

だから私がおじさんから買ったのは待ち箱と呼ばれる蜂に入居してもらう為の箱だけで

設置後はミツバチが来てくれるのをひたすら待つという段取りだ。


人の良いおじさんでミツバチ関連の本とDVDを貸してくれた上に箱に貼っておく誘引剤までサービスしてくれた。

後からわかったんだけどこの誘引剤が割とお高い代物で、待ち箱セットに誘引剤まで付けてくれたらいくらなんでもサービスし過ぎだと思ったから自分でも新品をいくつか買って一つお返ししといたよ。


さて、それが昨年のG.W.くらいの出来事だ。

日本ミツバチが入居するのは普通は3月~5月くらいのことなのでその時点で待ち箱の設置にはちょっと遅い。

それでも夏くらいまでは期待が少しは持てるらしいのでおじさんから買った箱の現物と借りた本やDVDを参考にして待ち箱を突貫で2セット作って敷地内に置いといたんだ。

なんだけど・・・結論から言うと、昨年はミツバチは来なかった。

待ち箱を置いてからというもの庭に来る虫をよく見るようになったんだけど、うちの庭の花に来ている蜂はクマバチやマルハナバチ、西洋ミツバチばかり。

昨年は日本ミツバチを家の周りで見ることはできなかったんだ。

日本ミツバチの活動範囲は半径2kmくらいと言われている。

だから当たり前なんだけど・・・

そもそも近所に住んでないと引っ越して来ることもないってことだ。

正直落ち込んだんだけど、おじさん曰く自分も3年目に入居してくれたとのことなので気長に待つことにしてたんだ。


そして今年に入って雪が解けて暖かくなり始めた頃。

リビングの前の植木鉢に咲いてたスノードロップの花に日本ミツバチが一匹来てたんだ。

いやー、嬉しかったよ。

うちの庭にも可能性が出てきたわけだ。

それから本格的なミツバチの引越し、つまり分蜂(ぶんぽう)のシーズンが到来したんだけど・・・今年の春も入居は無かったんだ。

でも探索バチと言われる入居前の斥候部隊みたいなのが数匹だけ待ち箱に出たり入ったりしていてさらに可能性が高まったんだ。


そして6月16日、おじさんから買ったのじゃない私が突貫で作っといた待ち箱に数十匹単位の探索バチがやってきた。

またテンション上がったよ。探索バチは方々に散って物件探しをするらしいから2~3匹くらい来てるだけだとまだ書類審査くらいの段階。だからほとんどの物件は落選するらしいんだ。

今回は数十匹単位で箱に出入りしたり周りでワンワン飛び回ってるんだから最終選考くらいまで残った可能性だってある!

・・・が、それも数日後にはいなくなってしまった。

また落選したか・・・気持ちを切り替えて気長に待つことにしよう。


と諦めていた数日後の6月26日!

ついにその時は来たんだ。

奥さんとテレビを見ながらお昼ご飯を食べている時にふと窓の外に目をやると蜂の大群が庭中に飛び交っていたんだ。

もう何かの天変地異の前兆としか思えない光景。


こうして何とか入居してくれた日本ミツバチは今日も何とかうちの庭で暮らしてくれてます。






1 件のコメント:

  1. 日本ミツバチって向こうから引っ越してきてくれるのを待つんですね、知らんかった。。
    ご入居おめでとうございます!

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