2023年4月20日木曜日

日々、歳をとり考える・・・その4

 まあそういった訳で敷地内の木を伐り薪を作ることにしたんだ。

で、基本的にはなるべく業者に依頼するのじゃなく自分で。

機械よりは人力で。

いやだってほら。循環目的だから。

薪を作る際に使うエネルギーはその薪を燃やして生み出されるエネルギーと相殺するように計算しないとダメじゃん?

電気や燃料をジャンジャカ消費して薪を作ったらあんまり意味無いと思うんだよね。

それなら最初っからエアコンや石油ストーブにしろって話じゃん。


うん。意気込みはあるんだけどね。

やっぱ無理なんだよなあ。

いや無理って言うか、大きな木だって切ること自体は不可能じゃない。

不可能じゃないけど実際にやるとなると滅茶苦茶大変だ。

昔の開拓民なら話は別だけど宅地に住む素人ができることじゃあない。

一番のネックは建物が隣接してたり足場が悪かったりすることだ。

隣地との境界付近だと余計に気も遣う。ただ切り倒せば良いって訳じゃないんだ。

そりゃあ業者に頼んで高所作業車に来てもらって上からちょっとずつ切ってもらった方が断然早いし安全確実だよ。


もっともヒョロっと背が高いだけの木なら梯子をかけて自分でも切れるし

大木だって地面に転がっていれば素人でもなんとか切ることはできる。

でもね、やっぱりローテクにノコギリ一本ってことにはならない。

そこそこの大きさの木を玉切りにするにはチェーンソーが必要だ。

チェーンソーは当たり前だけど燃料や電気で動く。

使っている間は化石燃料の恩恵を受けながら後ろめたい気分になるんだ。

正直言って車に乗る時にはガソリンを燃やすことにたいして罪悪感を感じない。

全ての人間が多かれ少なかれ自動車の恩恵を受けているからだ。

それはEV車に乗ってるから関係ないっていう話でもないと思うんだ。

少なくとも現時点で全ての車をEV車に置き換えることは難しいし本当にそれが良い事かどうかは判断できないからだ。

でもね、チェーンソーは使ってる人が少ないもんだから。

遊びでやってるつもりじゃないけどプロじゃないからこれで食べてるわけでもない。

じゃあやっぱり遊びか?

遊びで木を切ってそれを燃やすために更に無駄に石油燃料まで燃やすのか?

ここに関しては非常に心苦しい。

石油燃料だって燃やさずに済むならそれに越したことは無い訳で。

そもそも石油燃料を利用することには賛否がある。

個人的にはどちらかというと様子を見ながら利用すべきというスタンスだ。

EV車であってもアスファルトを敷いた道を走る訳だしバッテリーの原料が地下資源だとするとそれを掘削する重機が全て電気で動いてるとは思えないからだ。

でもね、そういうのなんかあんまり言っちゃダメな風潮じゃん?


最近思うんだ。

身の回りに火の気がない人が増えてるんじゃないかって。

キッチンはIHだしタバコも吸わない人が増えてて焚火もやっちゃダメってケースが多いからマッチやライターも無いし。

火を燃やすことで自分の生活が成り立ってるっていう実感のない人が増えてるんじゃないかなあ。

でもそれは他の人が代わりに燃やしてくれてて間接的に恩恵を受けてるんだけどね。





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