いや、美味しくてお腹いっぱいで満足だったんだ。
で、お部屋に戻るとお布団が敷かれてて。
お布団の中に転がってたらいつの間にかそのまま寝ちゃって。
枕は固いし高いし気にはなってたんだけどさ・・・案の定、夜中に首が痛くて目が覚めて。
歯磨きしてまた寝ました。その時点でちょっと頭が痛くて。
ま、寝たら直るだろうと思って。
で、4時くらいにまた目が覚めた。
あ、露天風呂に入らなきゃって思ったんだ。
奥さんと子供を起こさないようになるべく静かにごそごそ準備して廊下に出ました。
1階しか下りないのにエレベーター使うのは逆に面倒臭いから階段で。
・・・階段めっちゃ暗い。電気消えてる。まあ、普通はみんなエレベーターなのかな。
怖いから「誰にも会いませんように」って祈りながら薄暗い廊下を一人歩いていくとロビーも真っ暗。
うーんここは常夜灯で良いから足元に明かりが欲しかった。お風呂までの動線だけは最低限照らしといてください。
そしてようやくお風呂。すでに男女入れ替わってて男湯が露天風呂になってます。
またしても貸切状態です。寒いのをこらえながら体と髪の毛を洗って
内風呂で少し温まってから露天へと・・・って、ここも暗いよ・・・
水面上も水面下も真っ暗で怖いんだけど・・・
湯温は明け方の外気のせいで少し下がってますがそれは仕方ない。
せっかくだから3分くらいパチャパチャやってから内湯に戻りました。
で、また温まり直してから上がりました。
脱衣場のドライヤーの風がユルい。髪の毛がちっとも乾かない。
ドライヤーがショボい訳では無さそうなんだけど・・・もしかして東日本は50Hzだから?
早いとこもう一回寝たいので中途半端に髪の毛を乾かしてお部屋に帰りました。
この時点でもちょっと頭が痛いような気がしてたんです。
でもやっぱり起きた頃には直ってるんじゃないかなと。
そして起床。
食欲は全くなし。食べ過ぎ飲みすぎかなあ。胃が重くて消化できてる気がしない。
気のせいか寒気もするなあ。
そういえば浴衣でスースーする感じで寒い部屋で夕食を山盛り食べて酒飲んで体調崩したことが確か以前にもあったなあ・・・私って繊細だから。
あー、太田胃散飲んで寝ときゃ良かったなあ。
ちなみに子供の体調も絶不調。昨晩入った硫黄臭のするお風呂で頭が痛くなったらしい。
でも朝食の時間だから・・・子供は寝ときたいというので部屋に残して奥さんとお食事のお部屋に行きました。
しかし私は朝食を目の前にしてさらに気持ちが落ち込んでいく。
食べれる気が全くしない・・・
とりあえずモズク酢とかあっさりしたものを少し食べて様子を見る。
そして貝のお味噌汁を口にいれた瞬間に限界が来ました。
貝から出たお出汁の磯の香りが致命傷になったようです。
私「ゴメン、無理。先に部屋に戻ります・・・」
奥さんを一人残してお部屋に帰ってみると子供はちょっと元気になったようです。
私は太田胃散を飲んで布団に入りました。
さ・・・寒気が・・・
しかし2日目は旅のメインの日です。
奥さんの資料の写真を撮りに水沢江刺藤原の郷へ向かわなければなりません。
幸い出発の時刻には少し気分が良くなったのでその勢いでチェックアウトして
車を運転していざ「藤原の郷」へ出発!
が、運転開始直後から猛烈に気分が悪くなって・・・
自分で運転してる車の振動が胃腸に響く・・・
辛抱たまらず車を路肩に止めて歩道を少し歩きます。
外の空気を吸ってちょっとおさまったかな?どうかなあ?
奥さんが車を運転して少し先で止まって待ってくれてます。
そのまま私は後部座席で奥さんが運転して行くことに。
奥さんは普段は運転の際にメガネをします。でも今回は持ってきてません。
奥さん「大丈夫、ちゃんと見えてるから。」
私「・・・マジで?」
嫌な緊張感で一旦は気持ち悪いのが収まりました。
車のナビが示す内容を方向音痴な奥さんの為に後ろから翻訳しながら高速に乗り・・・
PAで私の為に再び休憩。
私「自販機で水買ってくる」
奥さん「ペットボトルのお水あるよ?」
私「・・・それ、早く言ってよ・・・」
水を飲んだらなんかスッキリしました。
運転を変わって藤原の郷に一気に到着。
で、資料集めになった訳ですが・・・
天気がどんよりしてるせいか私が薄着なせいか体調が悪いせいか、
とにかく寒い!
またしても気分が悪くなってきました。
なんとか資料集めが一段落すると早々に切り上げて併設されたお土産屋さんに入ります。
しかし期待に反して室内なのに温かくない!
私「先に車に戻って休憩してるから子供と見てって・・・あ、地域共通クーポン券使って好きなもの買ってね・・・」
全てを奥さんに託して早々に車に戻ります。
駐車場にとめてある車の中はわずかに温かい!これなら休める!
シートを倒してなんとか仮眠を取ったのでした。
どれくらい寝たかわかりませんが奥さんと子供が帰ってきました。
仮眠をとったせいか体調はかなり楽になりました。
ホントだったらもう一ヵ所、宮沢賢治の資料館とか行く予定だったんですが時間的にかなり押してます。
今から行っても慌ただしくなりますなあ。どうしましょう?
しばらく考えたのですが、奥さんが気遣ってくれて早めに2泊目の宿に入ってゆっくりしようということに。
私も今後の体調に絶対的な自信が無いのでそうすることにしました。
無念。場所が場所だけにめったに来れないからなあ。
二日目のお宿に向かう道はナビがローカルな道を選んだので途中でリンゴ畑を見ることができました。赤いリンゴがいっぱいぶら下がった木は子供が描いたイラストみたいで可愛いね。
小さな産直所を見つけたので地域共通クーポンの残りを使えないかと立ち寄りました。
このクーポンって有効期間が貰った日と翌日だけなので今日中に使い切らないと・・・
レジのおばちゃんにクーポンが使えるか聞くと大丈夫とのことだったのでまた地元のリンゴジュースと岩手産の飲むヨーグルトを買って駐車場でしばし休憩。
子供に一口だけ飲むヨーグルトを分けてもらいましたが普通に美味しいと感じたので体調的にはかなり回復してる気がしました。ただ食欲は「ある・ない」で言うと「全く無い!」状態。
そしてだだっ広い田園風景を見ながら宿屋に向かいます。途中からはまた山道でしたがほとんど一本道で景色を楽しんでるうちに到着。
今度のお宿は「美人の湯 瀬見温泉」ってところ。
かなり早めのチェックインでしたがすでに駐車場は車が何台もとまってまして人気のお宿なのかなあと。お昼は日帰り温泉のお客さんも来るみたいなのでもしかするとその方たちの車かもしれませんね。
チェックインの時に料金はそのままでいいから私の分の夕食は無しにして欲しいと伝えました。部屋食だし食べれないのがわかってるのに出してもらっちゃ悪いかなあと・・・
こちらのお宿は昨日の所よりもちょっと大きいのかな?
それで建物も少し新しい気がします。
お風呂は何か所かに分かれて複数あるみたいです。
ちなみにスリッパはありません。不思議に思いながら靴下のままお部屋に案内されました。
予約したのはザワザワ流れる川を見下ろすお部屋で、和室とは別にツインのベッドルームもついてます。
あと面白いことに部屋にはガムテが常設されてましてカメムシが出たら電話でスタッフを呼ぶかそれを使えと説明書きがありました。
うーん、旅行に来てまでカメムシに悩まされたくはないなあ。
ちょうど窓の外に色付いたもみじと葉の落ちた桜の枝が見えます。桜のシーズンは綺麗でしょうねー。
あとお部屋には浴衣と一緒に足袋が用意されてました。
あー、だからスリッパじゃないんだねー。て納得したんですが・・・
子供用の足袋が無くて残念・・・
お風呂好きな奥さんと温泉が気に入った子供(頭痛くなったくせに)は早速お風呂に行きましたが私は眠さを感じてたのでベッドに入ってまた寝ちゃいました。
それから奥さんたちも帰ってきて岩手のローカルテレビを見ながらゴロゴロしてますと夕食のお時間です。
部屋食のプランなのでわざわざ運んで来てくれました。
厨房と仲居さんのところには私の夕食無しの話は通ってませんでした。
いやー、まあ予想はしてましたけどね。だって、もう用意してますもんね。
今から一人前だけ減らすってなると返って面倒臭いですよね・・・うん。
幸い体調も良くなって来てるんでリハビリ的に適当につまんでみますよ。
という訳であっさり消化に良さそうなものをチョイスしながら頂きました。
子供も好き嫌いが激しいのでほとんど食べなかったんだけど、代わりに奥さんが
岩手の日本酒利き酒セット飲みながら牛肉3人前平らげてました。
えと、朝ごはんもほとんど3人前食べたはずなのに・・・
のんびり食べ終わった頃に片付けの仲居さんと布団係のおじさんが来ましてお布団を一つ敷いてくれました。二人はベッドルーム、一人は畳で布団ですな。
とりあえず寝る前にお風呂に入りませんとね。
私に付き合って奥さんと子供もまたお風呂に行きました。
男湯はまたしても貸切状態。いったいこの宿の男達は今の時間何やってるんだ?
それはそうと備え付けのシャンプーとかボディーソープとかに「馬油」って書いてあって変な匂いがするんだ。後から調べたらホントに馬の油を使ってるんだねー。なんかお肌に良いんだって。
お湯の感じは少しヌルッとしててこれもなんかお肌に良さげ。
露天風呂は・・・やっぱり暗かったよ。気持ち良いっちゃ気持ち良いんだけど夜暗いとあんまり風情が無いかも。星がいっぱい出てたら素敵かもしれないけどさ。
しかし酷い一日だった。
私のせいで予定が崩れて行きたいとこにも行けませんでした・・・がっくし。
つづく
めちゃくちゃ体調崩してますやんか。
返信削除すごいボリュームで書いてあって読み応えがあります。そしてどの料理もとても美味しそうなので、なんて惜しいことをと思いました。
お風呂気持ち良さそうですね〜