田舎に暮らしてて思うんだけどさ。
都会から田舎に引っ越してくる人のほとんどは
広々としたところでのんびりと暮らしたいと思った人なんだ。
そりゃあ当たり前だよ。
何でもそろった街の便利な暮らしとおさらばしなけりゃならないんだから、
田舎に来てまでギスギスした生活なんてやってられない。
で、3年くらい前、まだ引っ越し先を探してた時。
この辺は安い物件は既にいっぱい売りに出てたから
すぐに良い感じの所が見つかると思ったんだ。
でも予算内で手に入るところはやっぱり「のんびり広々」とやりたい人間からすると
面積が小さかったり建物がボロかったりでなかなか見つからなかった訳だ。
今のところが見つかったのはほとんど奇跡と言える。
で、実際に暮らしてみて思ったんだけど・・・
潜在的な空き地って実はもっともっといっぱいあるんだ。
ただ単に売りに出てないだけ。
売りに出ない原因のひとつとして所有者が死んだ後で
「相続がきちんと行われていないんじゃない?」
ってことがあるように思うんだ。
うちの土地のすぐ横と斜め向かいの土地、それから裏と横奥にあるお隣さんが
まさにそれなんだ。完全に空き地と空き家。
所有者が他府県に住んでて現地の状況をほとんど把握してない。
ほったらかし。
まあ誰かが亡くなって遺産相続騒動が持ち上がると
大抵は家族喧嘩で親族が疎遠になるらしいから。
離れた所にある知らない土地なんて火種を残したままうやむやになってるんだと思う。
多分この土地の話はしたくないって気分だろうな。
でもさ。
そういう土地って税金のこと考えたらこの世に存在してないのと同じなんだ。
だってただの山林だから固定資産税が安いわけ。
田舎の山林なんて1000㎡所有してても住んでなけりゃ
固定資産税なんて微々たるものなんだ。
納税通知書の切手代の方が高くつく位の話だから
実際には固定資産税の請求は無いんだ。
この辺の土地の場合だと他府県に住んでてこっちに住民票がなかったら
固定資産税はホントに0円。
だから所有者の人や相続した人は持ってても痛くも痒くもない。
そのうちなんかのはずみに土地の価格が上がれば儲けもんくらいに考えてるだろうな。
だからほったらかし。
たまに住んでる人間がその土地を有効活用したいケースがあって
所有者に売る気がないか確認すると都会の感覚でアホみたいな金額を
提示されるんだって。
そりゃあさ、街中なら2~300㎡もあればひと財産ですわな。
でもさ、田舎の山林だから。
せいぜい100万とか200万円くらいの価値しか無いっすよ。
だって所有者のみなさん、固定資産税払ってないんでしょ?
親からただで相続しただけなんでしょ?
草刈りとか道掃除とかしたくないんでしょ?
その程度の価値なんですよ。
そんなこんなで空き地と空き家ばっかり。
空き地なんてその後どうなるか分からないし、
手入れしてもすぐに草ボーボー、運が悪いと不法投棄場になる。
空き家なんて建ってるだけで怖いから周辺に人が住めない。
結局のところ誰の得にもなってない。
地元の人間からするとむしろ迷惑。
なので使いもしない他府県の人が所有してる場合は
今みたいに非課税にするんじゃなくて
年間1万円とかで良いからガッチリ課税して欲しい。
さすれば持ってるのがアホらしくなって売りに出る物件も
きっと増えるだろうし、弾数が増えれば価格は下がるだろうし
価格が下がれば移住者や地元の人が買うだろうし
誰かが買えば今度はその人がきっちり税金払うわけだから。
現に今の私のところだって私が買って住み始めたことで
税金を徴収できるようになりましたがな。
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